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2016/04/05

一年中手に入るお花の「周年化」について

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暖かな日が続きますが、ちょうど桜のきれいな季節ですね。お花見は行かれましたか?私は配達の車の中からちょこっと眺めるだけです…。写真は周年祝いのアレンジメント。落ち着いたピンク色のトルコキキョウが素敵です。さてトルコキキョウは一年中あるお花ですがそろそろ旬を迎えます。一年中あるお花はいつが本来咲く時期なのかわかりにくいですよね。そんなお花の「周年化」についてお話ししたいと思います。

もともと江戸時代から明治初期の花屋黎明期は、旧暦の季節行事に合わせて田舎や町の郊外に咲いている花を切ってきて町で売るのが基本でした。例えば今年は4月9日が旧暦の3月3日ですが、この時期には桃の花と菜の花があちこちに咲いているので、それでお雛様に桃と菜の花をおそなえしたのです。ところが明治維新により新暦(西洋歴)が導入されると、季節行事に必要なお花が手に入らなくなりました。また、生け花の季節も旧暦ベースですから、1-3月は春で、4月になれば夏になってしまいますので、新暦4月のお稽古には夏のお花を用意しなければなりません。そのようなことからいかに花を早く咲かせるか、という促成栽培の技術開発が始まることになります。その流れは現在も受け継がれていますが、近年では促成栽培と抑制栽培を合わせ、その上に北海道から沖縄までの立地条件の違いを利用して開花時期をずらして、一年中生産できる体制を作る「周年化」が進んでいます。菊・バラ・カーネーション・ユリ・アルストロメリア・トルコキキョウ・ガーベラ・スターチス・カスミソウなどが主要な周年化されたお花ですが、最近はひまわりやダリアあたりがほぼ周年化されています。また最近は世界中からお花を輸入することにより、シンビジウムを夏に手に入れることも可能です。
季節感が失われていくので私はあまりいいことではないと思うのですが、周年化することで葬儀屋さんや通販業者などでお花を「カタログ化」することができて、一年中受注することが可能になり、たくさん売ることができるため、周年化への期待はすべてのお花にあり、生産者や市場が進めています。野菜と同じだと思いますが、あまりお金儲けや好みばかりに偏らず、季節感を大事にしたいのですが、これも世の流れでしょうか。
そろそろヒマワリをいつ仕入れるかという、微妙な悩みが始まります…。
(;´・ω・)

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