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2017/12/04

シクラメンの底面給水鉢の水やりは

冬場12月ごろは花やの店頭にはシクラメンがたくさん並びます。年間通して簡単な管理で半年近く花が咲き続けてくれる貴重な花の鉢植えです。冬場の寒い時期でも、ベゴニアやラン鉢でも2~3か月がいいところですから、まさに花鉢の王様かもしれません。近年は鉢の底に鉢皿のようなものがはめ込まれていて、その横に一か所水を入れる穴があって、そこから水を入れてためておけばいいというタイプのものです。もともとシクラメンは、球根植物なのですが、中心の葉っぱやつぼみがたくさん出ているところを濡らすと病気になりやすいという弱点があり、水やりは葉っぱをもち上げて株の中心を外して周辺の土の部分にやるのが正しいとされてきました。しかしシクラメンは葉っぱがあふれんばかりについていてやりにくく、またどうしても上から水をやってしまう方が多いことから、この底面給水鉢が早くから普及しました。

メリットは病気になりにくいこと以外にも、水をためておけるので水やりの頻度が少なくなること、鉢皿にたまった水を捨てる必要がないこと、といったメリットもあります。他にも生産者が鉢を育てる時の省力化や鉢が汚れにくいなど、商品が作りやすいというメリットもあります。
しかし最近ではシクラメンをラッピングして販売することがほとんどで、吸水口がペーパーでふさがれてしまうことから、かえって水やりがしにくく、結局昔と変わらず葉っぱをもち上げてみずやりをせざるを得ないという状況もあります。そのあたりの悩みはとりあえず置いといて、底面給水のポイントを解説します。

底面給水鉢の皿の部分を外しますと、だいたいは幅2㎝ぐらいのフェルトのような厚い布が鉢の底から垂れ下がっています。それが毛管現象で水を吸い上げる仕組みです。若い人は知らないでしょうが(笑)アルコールランプと同じ仕組みですね。
この仕組みの場合、ほとんど空気の入れ替えが起こりませんから、培養土には空気を保持する機能が高いものを使う必要があります。また苗を植え付けてから根が鉢に中にしっかり張るまでは底面からではなく土に水をやる必要があるでしょう。
私としては、底面給水鉢であっても、空気の入れ替えをするためにも、たまには土の上から水をやったほうがいいのかなと思っています。また底にたまった水を吸い上げることについては、それほど問題はないように思われます。土の上からしっかりと水をやって底まで水が出るようにし、その水を全部吸い上げて底にたまっていない状態になったらまたたっぷり水をやる、その繰り返しがいいのかもしれません。ただシクラメンは水切れを起こすと、バッサリと花と葉っぱが崩れてしまい、水をやってもきれいに復活しないことも多いです。ですので、鉢底の皿に常に水を張っておくというのでもいいと思います。このあたりは花との付き合い方によって自分に合った方法でいいのではないでしょうか。

2017/12/03

雨が降った時の水やりってしたほうがいいの?

今回は鉢植えではなく、屋外の水やりについてです。

庭や畑など屋外に直接植え付けている植物は、自分が必要とするだけ根を張ることができますので、水やりについては鉢植えほど難しくありません。真夏でも2日に1回の水やりで十分大丈夫な場合が多いです。もちろん日当たりや風の通り具合などのほか、特に土の状態によりますし、植えているものが何なのかによっても変わります。例えばヒマワリなどは水をものすごく吸い上げます。水はけが悪くて湿り気が多すぎる畑の水を減らしたいときにはヒマワリを植えるといいと言われるほどです。
このように条件はいろいろですが、基本的には直植えは水やりに関してはかなり楽です。ただ屋外特有の条件として、雨が降る!ということがあります。これが意外と落とし穴なのです。

雨が降ると水をやらなくていいと思う人は多いのですが、人間の感覚はいい加減なもので、3㎜ぐらいの降水量であっても「雨が降った」と考えてしまいます。しかしよく考えると3㎜の降水量というのは全体に3㎜の厚さの水をやったことと同じで、真夏でしたら表面の土が濡れる程度であっという間に乾いてしまいます。そうすると雨が降ったからといって水やりをしなかったばっかりに、かえって水切れが起こってしまうということもあります。水やりを省ける降水量としては、できれば10㎜ぐらいの降水量は欲しいところです。

またもう一つ難しいのが、外に置いている鉢植えです。玄関先においてあるプランターや鉢植えは意外と多いのではないでしょうか。直植えであれば根っこがかなり深くまで伸びていますので、多少表面が乾いても水を吸い上げることができますが、鉢植えの場合水はすぐ乾いてしまいますし、そのうえ外に置いていると日当たりもよく風も通るため、室内よりももっと早く乾きます。そこに3㎜ぐらいの雨が降った場合どうなるでしょうか。底の穴から水が出るほどの水の量でないことは明らかです。。。これで水やりを一回やめてしまうと、植物はかなり危険な状態になってしまいます。

私達花屋の店頭には、花の苗などが多数ありますが、外に置いてある鉢植えとほぼ同じ状況です。なので雨が降りそうな微妙な日に水やりをするかどうかはとても難しい判断となります。しっかり振ることが予想されていれば水やりを控えますが、
にわか雨ぐらいの場合には、あえて雨が降り出す前に水をやります。なぜかって?雨が降っているときや雨が降った後に水をやっていると、この花屋さんはどうかしているんじゃないか、などと思われることにビビッているんですね(笑)。皆さんもにわか雨程度の日には先に水をやると、雨が降ってもふらなくても心配しなくていいのでいいと思いますよ。

2017/12/02

水やりは何日に1回?

よくお客様から水やりは毎日ですか?とか、何日に一回ぐらいですか?といった質問を受けます。ここまでのコラムをお読みの方なら、土の表面が乾いたらたっぷり水をやる!という基本はご理解いただけたと思いますが、やはり規則正しい生活をしている現代人としては、スケジュールにしてしまいたいという気持ちはわかります。なので、どうしても何日に一回かにこだわるお客様には、今なら〇日に1回ぐらいですね。夏になったらもっと回数を上げてください、といったお話をします。

しかしなのです。ここで問題になるのは、置き場所の環境による!ということです。例えば気温の高い部屋は早く乾燥しますが、寒い部屋はなかなか乾きません。また、日当たりがかなり良ければ乾燥は早くなりますし、エアコンが効いていて乾燥気味の場所ならあまり明るくなくてもどんどん乾きます。また、たくさん植物を置いていて部屋がジャングルの一歩手前みたい!という方もまれにいらっしゃいますが、その場合は植物がはきだす呼気のせいでかなり湿度が高い場合が多く、水やりはかなり減らせます。また意外な例として、美容院やうどん屋さんなど、湿度(湯気)が発生している環境ではやはり湿度が高めなので、水やりは少なめでいいですし、植物は大変元気に育ちます。

結局、葉っぱから水気が乾燥していく分を補うために水をやっているわけですから、何日に一回ということは環境によって変わってしまいます。わかりやすく考えると部屋に干した洗濯物が乾くスピードをイメージしてください。夏は部屋干しでも結構乾きますが、冬はなかなか乾きませんね。たくさん干したらほんとに乾かなくて困ってしまいます。基本的に植物も洗濯ものも同じです(笑)。なので、水やりのタイミングは環境により変化しますので、表面が乾いたら底穴から出るまでたっぷりと水をやる、という表現にならざるをえないのです。

夏の花壇や鉢物は毎日か2日に一回ぐらい水をやらないといけない状況であることが多いです。このような時に旅行に行くので水がやれない!という場合もありますが、そういう時には使用済みのペットボトルのキャップを差し替えてさかさまに土に挿して、少しずつ水を補給するという専用のキャップが売っています。これは旅行などで間隔をあけて水をやることができない場合の非常手段で、
やらないと枯れてしまいますから使うのは賛成なのですが、土の中が常に湿った状態になってしまいますので、普段に使用するのはよくありません。あくまで非常時専用と考えてください。

中輪タイプ胡蝶蘭いろいろ・・・

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ゴールデンドリーム
オレンジ系の花弁にピンクリップ。期待の新品種です。

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フェアリーモモ
ピンクの花弁にサーモンピンクのリップ。名前も花も可愛いです。

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マーブルベリー
紫色がリップ周辺に入るのですが、ところどころ花弁にも水玉模様のように入ります。
かわった品種が多いところが中輪系の魅力。

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マザーチーク
ベージュとブラウンの中間のようなシックな色目が魅力。
長持ち度合も相当なもの。

このような変わった品種は出る時期が限定されているので、ご注文いただいても入手できるかは運次第なところもあります。それがまた面白みかもしれません。

2017/12/01

2017年 11月 ポージィおすすめ!アレンジ花束セレクション

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11月になると春の花が市場に出始めます。秋の花が終わると冬の花と行きたいところですが、実は冬の花はそんなに多くないのです。しかも椿とかスイセンとかちょっと使いにくいこともあって、一気に春の花になってしまいます。花屋としても微妙な部分もあるのですが、やはりきれいなお花を届けたいですのでね…。
ストック、キンギョソウあたりが春のお花です。

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黄色と白の組み合わせはあまり作りません。黄色のバラやガーベラが華やかな印象で、私のお気に入りのアレンジです。

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こちらはプリザーブドフラワーとアーティフィシャル(造花)のアレンジです。クリニックの開院御祝とのことでボリューム良くおつくりしました。

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こちらは紫系でご指定のアレンジ。きれいなトルコキキョウと、ようやく始まったブルースターあたりで。

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こちらは白とグリーンの組み合わせ。シンプルな感じが最近はウケがいいように思います。
トルコキキョウ、アンスリウム、スプレー菊、マトリカリア、など。

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ミックスカラーの大型アレンジ。オレンジ色はランのモカラ。最近は以前より長持ちさせることができるようになってきたので、わりと頻繁に仕入れるようになりました。

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テーブルコーディネーターの方からのご依頼で作った野菜入りアレンジ。野菜は、アスパラガス、マッシュルーム、ピーマン、ミニトマト、ブロッコリー。このお花の横には当然料理が並ぶわけです。野菜入りアレンジは当店の裏芸。ご希望の方は是非お問い合わせください。

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こんな誕生日用バルーンアレンジも製作しました。クリスマスまで1ヶ月ということで、クリスマスカラーでとのご希望。希望にこたえてなんぼが今の花屋さんだと思います。

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最後はアレンジの講習会で制作した、リンゴ入りアレンジ。大きなリンゴ(紅玉)と小さなリンゴのほか、サンキライなど実物もつかって秋全開といったところです。

秋のお花から春のお花に変わりつつ、クリスマス味も含まれるという11月。花屋さんの季節感は複雑すぎますね…。

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